第23章 衝突
side.五条悟
名前がその気なら、僕にも考えがある。
玄関まで来たところで、僕は実力行使に出た。
「蓮。パパ少し呪術使うから、ママと心をちゃんと守ってね」
「うん」
「さて…どうしようか」
僕はサングラスを外すして、呪力を操作する。
「術式順転“蒼”。術式反転“赫”」
「ちょっとっ!悟さん!?」
「僕から離れるのは許さないよ」
「だからって!?」
「虚式“茈”」
大砲よりも強い威力で。
高専の入口までの道を破壊し尽くした。
呆然とする名前を抱き締めて、首に擦り寄る。
「これで少しは時間。稼げたかな?」
「………」
「名前。ごめんね」
「………」
「僕が悪かったよ。蓮のことはちゃんと躾けるから」
「………」
「ごめん、名前。ごめんね」
「………今の………」
「うん?」
「…何だったの?…」
「何って、ちょっと乱暴しだけだよ?」
「……これが…ちょっと?……」
僕は君を引き止める為なら、何だってやる。