第23章 衝突
『もしもし。五条でございます』
「もしもし。ご無沙汰しております。名前です」
『あらあら。ご無沙汰しております。お元気ですか?』
「はい。元気に過ごしております。すみません。お義母様をお願いできますか?」
『畏まりました。少々お待ち下さいませ』
暫くすると、お義母さんが電話に出る。
『もしもし。名前さん?お久しぶり』
「お義母さん、ご無沙汰しております」
『どうかしたの?』
「お義母さん。私もう我慢の限界なんです。暫くそちらに泊めて頂けませんか?」
私はお義母さんに泣きついた。
『あら。まあ。そんなことが遭ったの』
「はい。だから暫く悟さんを遠ざけると言いますか…少し懲らしめたいんです」
『うふふっ。そうね。家は大歓迎よ。お迎えを行かせるから、準備して少し待っててね』
「ありがとうございます」
『ええ。では後程会いましょうね』
「はい」
電話を切ると、急いで旅行鞄を広げる。
私と蓮と心の着る物を準備した。
旅行じゃないんだし。
必要最低限でいいよね?