第23章 衝突
「つーか、名前さんも怒ることあるんだな」
「どう見ても蓮が悪いだろ」
「五条先生にそっくりですしね」
「余計にそこが腹立つんじゃないか?」
そうなの。
こういう時は、本当にちっちゃい悟さんだから、余計にイラッとくる。
「いいよー。だってパパにおしえてもらったんだもん」
「はあっ!?」
こうして私と悟さんのゴングが鳴った。
私は悟さんの仕事部屋にズカズカと押しかける。
「名前?血相変えて、どうしたの?」
呑気にスイーツを食べてるところが、余計に憎たらしい。
「ちょっと話があるんだけど、いいよね?」
「えっ?でも、僕、今スイーツタイムなんだけど」
「いいよね!」
その発言も火に油を注いでるとしか思えない。
七海さんが見てるけど知ったことか!
私は悟さんの耳たぶを引っ張って立たせた。
「いいから外に来なさいっ!」
「痛いっ!痛いってっ!名前!?」
「五月蝿いっ!」
今の私は、そこらの更年期のおばさんより気が立っている。