第22章 懐胎*
side.五条悟
ベッドのシーツを交換して、ゆっくりと名前をベッドに下ろす。
そして、布団を掛けた。
「お疲れ様。おやすみ、名前」
僕は名前にキスをすると、医務室にいる心を迎えに行く。
「遅い」
「ごめん。ごめん」
「心はどこも問題なし。さっきミルクも飲ませておいた」
「ありがとう、硝子。お礼は何がいい?」
「酒一年分」
「ははっ!言うと思った」
娘を抱き上げて、六眼で呪力量をみる。
マジ?
蓮といい勝負。
もうパパ、立ち直れないかも…
別に親子で競ってるわけじゃないけど、何か悲しい。
「硝子。もう連れて帰ってもいいよね?」
「いいよ」
「ありがとう。心ちゃーん。パパと帰ろうねー」
「気持ち悪っ」
硝子に蔑まれるが、娘は可愛いんだもん。
蓮も可愛いかったけど、やっぱり女の子は別だよね。
おくるみを巻いて、心を連れ帰る。
ふにゃふにゃしてる姿が堪らなく可愛い。
「お嫁に行かせないからね」
心の額にキスをした。