第21章 友情
「悟さんは何飲みますー?生でいい?」
「あー。僕、下戸だからジュースでいいよ」
「悟さん、オレンジジュースあるよ?それでいい?」
「うん」
「じゃあ私も同じにしよ」
「皆は?生でいい?」
皆の顔を窺うと、ニヤニヤとしていた。
えっ?
何?
とりあえず注文しちゃお。
「すみませーん!オレンジジュース2つと生3つ!お願いしまーす!」
「かしこまりました〜」
メニューをパタンと閉じる。
「で?何?何でそんな目で見るの?」
「ねえ?悟さんは名前のどこが好きなのー?なんか雰囲気いいよねー♡」
「微笑ましいよね♡」
「ギャー!そんなこと聞かないでぇっ!」
恥ずかしさで、顔が真っ赤になる。
「うーん。僕の一目惚れなのかな?この子しかいないって思ってね♡」
「そうなんだー♡」
「名前。可愛いもんねー♡」
「大事にしてあげてねー♡」
「僕はベタ惚れだからね♡これ以上ない程、大事にしてるよ♡」
恥ずかしさで、何も言えない。
確かに大切されてるけどさ。