第21章 友情
side.五条悟
「名前。側についてるから少し眠ったら?」
「何で?」
「運動して疲れてるみたいだし、蓮もお昼寝タイムだよ」
それに僕が抱きしめてあげていないと。
君は怖いだろ?
「じゃあ、少し横になる」
蓮を連れてベッドに行く名前。
余程不安なのか、蓮を離そうとしない。
「安心して。僕がついてるから」
「うん」
暫く抱きしめていると、規則正しい寝息が聞こえる。
顔を覗いて、無防備な可愛い寝顔にキスをした。
君もある意味、特級過呪怨霊だったからね。
余計に敏感になるんだろうな。
以前、憂太に言ったことがある。
『愛ほど歪んだ呪いはない』
僕が名前を呪ったりしなければ。
君は平凡に産まれてこれたのかもしれない。
それでも僕らは出会ってしまった。
運命は残酷だね。
「愛してるよ」
いつか歳をとって、人生を全うして死ぬ間際。
この人生が幸せだったか聞けるかな?
その時まで、僕は命懸けで君を愛するよ。