第20章 朗報*
暫くすると、悟さんもお風呂から出て来る。
上半身、裸で。
タオルで頭をガシガシと拭きながら、水を飲む悟さん。
黙ってればカッコイイのにな。
思わず見惚れてしまう。
「そんなに僕のこと見つめて、どうしたの?」
「えっ、あ、ううん。何でもない」
「嘘だねー♡僕を物欲しそうに見つめてたよ?♡」
そんな風にニヤニヤと見つめないで欲しい。
恥ずかしさで顔が熱くなる。
「いいから、早く服着て。先にご飯食べちゃって」
「はいはい♡」
本当に意地悪だな。
蓮がおっぱいを飲み終わったので、背中をトントンと叩く。
「名前。おいで」
「何?」
「両手塞がってるでしょ?はい。あーん♡」
口元にスプーンを運ばれる。
「あーん。…ん…」
「美味しい?」
自分で作ったシチューをゴクリと飲み込む。
美味しい。
「うん。ありがとう」
「もう一口食べる?」
「うん」
「はい。あーん♡」
蓮を寝かしつけながら、悟さんにご飯を食べさせて貰った。