第19章 幸福
私が蓮におっぱいをあげている間。
悟さんが料理をしてくれている。
「名前。スパゲッティ出来たよ―♡」
「………」
「名前?」
「…ん?…ああ…うん…」
蓮におっぱいを飲ませながら寝てしまった。
はしゃぎ過ぎて疲れちゃったのかな?
悟さんが蓮を抱き上げて、げっぷをさせる。
ほんといい旦那さんだよね。
授乳クッションをどかして、後ろから悟さんに抱きつく。
「どうしたの?」
「んー?幸せだなーって」
「ははっ!君の幸せはほんと安いね」
悟さんは蓮をベッドに寝かせる。
ここにはベビーベッドないし。
今日は親子3人で川の字で寝る予定。
私の方に振り返り、抱きしめられる。
「今日は何から何までありがとう」
「いいんだよ。名前が喜んでくれるなら」
「高専にいる毎日も好きだけど、今日みたいに普通の家族でいられる日は特別」
「僕は名前がいれば、毎日が特別だけどね」
悟さんの首に腕を回して、たくさんのキスをした。