第18章 教授*
トレーニングを初めて2週間が経った。
だいぶ体力も付いてきて、ぷにぷにしてたウエストが引き締まった気がする。
産前に履いていたスキニーが少し緩いくらいだ。
「すごーい…効果出てる…」
全身鏡を見て、自分に驚く。
「わあっ。凄い、凄い」
「何、自我自賛してるのさ?」
「だってウエストがすっきりしてるんだよ?」
「ふーん」
ソファーに寝転がって。
何故か不機嫌な悟さん。
何でよ?
奥さんがキレイになったら、普通は喜ばない?
「何で不貞腐れてるの?」
「だって名前のぷにぷにしたお腹好きだったのにさ…」
「えー。でも真希ちゃんや野薔薇はナイスバディなんだよ?私だけぶよぶよしてるの嫌じゃん」
「名前がナイスバディになったら、他の男の視線集めちゃうから嫌なの!」
何それ?
そんな理由?
「そんな事あるわけないじゃん」
そもそも私、男運なかったし。
「分かんないよ?世の中ゲテモノ食いがいるからね」
悟さんって、ほんと失礼だよね。