第16章 不穏*
ベッドの掃除に、シャワー。
蓮のお世話。
やらなきゃいけないこと沢山あるのに。
「どうしてくれるさ!?これじゃあ、何にも出来ないよ!」
「えー。だって最近シてなかったし、止まらなかったんだもん。加減はしたんだよ?」
「これで加減したの!?体力底なし!?」
「そりゃ呪術師やってれば、体力つくさ」
頭を抱えたくなった。
「長いこと悟さんとシてなかったことも謝るし、昨日の血のことも謝る。ごめんね?」
「もういいよ。気は済んだし」
そりゃこんだけ滅茶苦茶にすれば、気は済むでしょうよ。
「だからお願いします。私を湯船に入れて下さい」
「可愛いー♡動けないの?」
「…そうですよ…」
腰がガンガンしますよ!
私の頬にチュッとキスをして、お風呂場へ向かう悟さん。
これは蓮に構いすぎてて、悟さんを蔑ろにしたツケだ。
溜息が零れる。
湯船に浸かりながら、緊急家族会議を開く。
「できればもう少し加減して欲しいんだけど…」
その後、こうして労わってくれるのは嬉しいんだけどさ。