第15章 再会
「何それ?聞いてないわよ!五条!」
「歌姫には言ってないもん」
えっ?
京都校の人に言ってなかったの?
「どこの名家ですか?術式は?」
「加茂!近い近い!シッシッ!名前は一般人だよ。手出さないでね」
ズイッと近づいてくる男の子を悟さんが追い払う。
やっぱり悟さんの奥さんだと、そういう目で見られるんだ。
「五条さん…結婚してたんだ…」
「そうなの♡だから僕に惚れちゃダメだよ♡僕は名前にゾッコンだからね♡」
地味にショックを受けている女の子もいる。
悟さん黙ってればカッコイイもんね…
「まあ、私には劣るけど可愛いんじゃない?」
「あ、ありがとう」
「高田ちゃんみたいにタッパもねえしな」
そんなマジマジ品定めしないで欲しい。
「私はこの小さいのが気になるわ」
「あ、それ僕と名前の子供♡蓮って言うの可愛いでしょ♡」
京都校もこんな感じなのね。
呪術師はやっぱり変わり者の集まりだと思った。