第15章 再会
「先生の奥さん、可愛いね」
「でしょ♡口説いても無駄だよ?僕らラブラブだから♡」
「大丈夫!俺ケツとタッパがでかい人が好みだから!」
生徒に何を言うんだ。
この人は。
そして悠二くんもさらりと失礼な事を言う。
「それより名前と悠二は僕に用事があって来たんじゃないの?」
「あっ、そうだった。蓮のベビーカー貰ったから散歩してきていい?」
「うーん…少しならいいかな?いいよ。行っておいで」
悟さんが少し悩んだのが気になる。
「今日、何かあるの?」
「京都の姉妹校が来るから面倒でね」
「そうなんだ」
知らなかった。
姉妹校があることも、今日来ることも。
「名前さんに言ってなかったんですか?」
「別に高専関係者じゃないし。必要なくない?」
「また適当な…」
七海さんが飽きれている。
「外に野薔薇たちもいるし大丈夫だよ」
「そう?じゃあ行ってくるね」
「僕も後で行くから」
「分かった」
悟さんの部屋を出て、蓮と硝子さんが待つ医務室に戻った。