第15章 再会
七海さんと話していると、廊下からドタバタと走ってくる音がした。
「せんせーい!」
大きい声で悟さんを呼びながら、“バンッ”と部屋の扉を開ける少年。
彼を見て愕然とする。
「えっ?あれ?」
確か彼は死んだはすじゃ…
「あれ?先生。この人、誰?」
「僕の可愛い奥さんの名前だよ」
「へぇー」
「名前。この子は悠二。1回死んで生き返ったの」
さらりと言う悟さん。
「先生って結婚してたんだね!」
「五条さん。その説明はあまりにも杜撰なのでは?」
「シンプルでいいじゃん」
「えー…」
七海さんの言う通りだと思うよ?
「悠二くん。噂は野薔薇たちから聞いてたよ。宜しくね」
「うん!名前さんだっけ?宜しく!」
初めて会った時は怖いと感じたけど、話してみると素直で良い子だ。
野薔薇に事情は聞いてたし、不思議と怖さはなくなっていた。
それにしても、私以外にも生き返る人がいるなんて。
やっぱり呪術師って凄い。