第15章 再会
蓮をベビーカーに乗せてお散歩をしていると、野薔薇たちを見かける。
「許さんぞ、乙骨憂太ー!会ったことねえけどよ!」
野薔薇が奇声をあげていたので、近くに寄ってみた。
「おーい!」
「おっ!名前。こんなとこで何してんだ?」
「蓮とお散歩だよ」
「このベビーカーどうしたのよ?」
「私の両親のプレゼント」
「五条先生だと変なベビーカー買ってきそうですし、良かったですね」
「シャケシャケ」
恵くん辛辣。
棘くんも…
「何だ?これ」
「真希ちゃん、シーッ!」
目敏い真希ちゃんの口を塞いだ。
辺りを見回して、誰もいないことを確認する。
「…夜蛾学長から…手作りの贈り物なの…」
「…ああ…」
皆が微妙な顔つきをなる。
やっぱり。
そういう反応になるよね。
おっさんの手作りって微妙だよね。
「それ。ただの人形じゃねえぞ」
「えっ?そうなの?」
普通に蓮のぬいぐるみだと思ってた。