第15章 再会
とても天気がいい日。
私のご両親から出産祝いとしてベビーカーが届く。
蓮と散歩に行きたくて、悟さんの仕事部屋を尋ねる。
「悟さーん?」
「いるよー」
部屋のドアを開けると、悟さんの他に金髪の男性がいた。
「あっ!来客中だった?ごめんなさい」
「いいよ。名前にも紹介したかったし」
「初めまして。名前さん。私は呪術師の七海健斗と申します。宜しくお願いします」
「初めまして。五条名前です。こちらこそ宜しくお願い致します」
悟さんのお知り合いなのに、とてもご丁寧な挨拶をして下さる。
呪術師は皆おかしいと思ってた。
偏見が少し和らぐ。
「名前さんのことは常々五条さんから伺っております。ご結婚及びご出産おめでとうございます」
「ありがとうございます」
変なことを噂されていないかドキリとする。
「七海は会社勤めてただけあって、しっかりしてんだよねえ」
「そうなんだ」
見た目は金髪に変なメガネで怖いけど。
確かに紳士的だと思った。