第4章 女中として
『ふぅー、山崎さんのお粥のおかげで風邪が治った気がします‼︎』
山「ま、まあね」
さっきよりも身体がぽかぽかしていて
でもそれは熱のせいじゃなくて
心がぽかぽかしていた。
人の好意って嬉しいなぁ。
山「じゃあ俺食器方付けてくるから」
『うん、ありがとう』
山崎さんが部屋を出て行くと、
こつん…
という音が部屋の外からした。
何かと思って布団からもぞもぞと
起き上がり、襖をあける。
『…これ』
襖を開けた廊下には小さなマヨネーズが転がっていた。
これ、絶対土方だ。
土方以外にこんな嫌がらせする人いないもん。
いや、嫌がらせっていうか
これは……
私を心配してくれたんだよね?
…全く、不器用な男。