第4章 女中として
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山「…39.2分。 こりゃ完全に風邪引きましたね」
『げほっげほっ……これくらいなんてことないってば…げほっ』
次の日、
私は見事に熱を出した。
昨日雨に濡れてすぐに体を拭かなかったからかな。
『だって今日女中さん一人もいないから…げほっ…私がやらなきゃ…』
山「あー、もう‼︎ 僕がやりますから‼︎」
『でも…』
女中さんの一人は息子の熱が治らなくて来れないらしくて、もう一人の女中さんは足を骨折したとかでいなくて…
てゆーかもともと女中さん
私を含めて三人しかいないんだけどね⁉︎
だから、二人が休んでるから
私が働かなきゃなのに…
『もう、本当に大丈夫だから…』
私は部屋を出て厨房に向かって歩き出す。
あー、
頭がガンガンするー