第4章 女中として
やばいよ、みんなの服干しっぱなしだ‼︎
私はいそいでレジに向かって
すぐに会計を済ませると、なんの躊躇もなく大雨の中走り出した。
通り行く人々が濡れた私を見て
笑っている。
だって…
さっきまで晴れてたのに雨が降り出す
なんて思ってもないもん‼︎
やばいよ…
でも、もうみんなの服びしょ濡れかなぁ?
どっちみち洗濯しなおさなきゃ…
私は走る足を止めて、
ゆっくりと屯所に歩き出した。
自分がビショビショに濡れてることは
わかっていた。
そんなことどーでもよくなって
私は自嘲的に笑ながら屯所に帰った。
山「え‼︎ ちゃん⁉︎ どーしたの⁉︎」
『あ、山崎さん。 なんか雨が降ってきちゃって…』
山「そんなの迎えに行ったのに‼︎」
『あ、大丈夫ですから…』
屯所につくなり山崎さんは
私に優しい言葉をかけてくれた。