第4章 女中として
『えっと…ここが大江戸スーパーか』
私は少し大きめのスーパーで足を止めた。
屯所からそんなに遠くもないし、
大丈夫そうだな。
えっとー、
人参とじゃがいもとー…
私はカートを押しながら材料をかごにいれていく。
通り行く人々が私を見てる気がする。
…この変装、そんなに変かなぁ?
いや、私がだとはバレてないよね!うん!
「おいおい、すげえ雨だなぁ」
「雨やむまでここで雨宿りするかぁ」
すれ違った男の人の声が耳に入る。
…雨?
え!ちょっと待って!!!!
私はスーパーから外を見る。
外はざーざーの雨だった。
スーパーのガラスを叩きつける雨音が
その脅威さを物語っていた。