第4章 女中として
そしてそれを自分の手首につきつけ…
土「おいっ‼︎‼︎ 何してやがる‼︎‼︎」
そいつが何をしようか気づいて
立ち上がった時にはもう遅かった。
ざしゅ
という音と共にあいつの手首からは血が溢れ出した。
土「おい‼︎何してやがんだ‼︎ バカかよっ⁉︎」
『…よく見て』
土「あ?」
そいつは自分の傷口を指差す。
さきほどまでとめどなく血が溢れていたのに
今は血はでていない。
というか…
土「はっ⁉︎」
傷が塞がってる⁉︎
みるみるうちに傷口は塞がっていき
傷は消えてら綺麗な細い白い肌に戻った。
土「……どういうことだ」
そいつの顔は、なんだかとても悲しげだった。