第2章 大丈夫って言ってるやつが一番大丈夫じゃない
坂「はっは…じゃあ行くか」
坂本は私の肩に手を回した。
汚い手で私の肩を。
お通はさみしそうな目で私を見ていた。
私もお通も反抗したらどうなるか
わかっている。
しかも坂本のお父さんは財閥だか
なんだかの企業の社長で、事務所の社長もお世話になっているらしい。
だからみんな坂本には逆らえない。
坂「おいおい、そんな鬱な顔すんなって」
『いや……別に…』
坂「それよりさ、今日はゲストも呼んであんだぜぇ」
『…ゲスト…?』
私たちは事務所を出る時、いつも変装をして出る。
芸能人同士がお泊り…なんてマスコミにバレたらとんでもないことになるからだ。
まあ、なったとしても坂本の社長が揉み消すかもしれないけど…