第3章 変わらないもの
近「いやぁー! ちょうど女中の人数も足りなかったし、ちゃんがいてくれてよかったよー」
『は、はあ…』
近藤さんはやけに上機嫌で…
ていうかいつものテンションだった。
『…でもなんで私が?』
近「あれ? トシから何も聞いてない?」
『トシ?』
近「いやー、あいつがさっきよぉ…」
ーーーーーーーーー…
近「え? ちゃんを?」
朝、がいなくなった局長室で
土方は近藤に言った。
土「女中だって隊士だってなんでもいい。あいつをここに置いてやってくれ。 あいつはどこにも居場所がねぇんだ。 近藤さんお願いだ」
土方は深々と近藤に頭を下げる。
近藤は珍しい土方の行動にもあたふたとしている。