第3章 変わらないもの
ピンポンパンポーン
≪えー、おはよう。 10時から会議をするのでーーーーー…≫
いきなり放送が流れ出して
近藤さんの声が聞こえた。
会議?
会議やったりしてるんだ。
沖「じゃあ俺はもう行くんで」
『あ、うんー』
そっか。
隊長だから?
他の人は出ないのかな?
「なあなあ!」
「レイプされたってまじ?」
「アイドルなのに?」
「芸能界どーすんの⁉︎」
『…え、』
沖田さんが食堂から出てった瞬間
隊士たちが一気に声かけてきた。
「副長と寝たってマジ⁉︎」
「あの副長と?」
え、ちょ、ちょっと
待て待て。
寝たってなに?
「おいいいい? てめぇええら」
いきなりドスの効いた声が後ろから
聞こえてきて、隊士たちの背筋がぴんっと伸びたのがわかった。