第3章 変わらないもの
何か…
今日の夢で坂本が何か言ってた気がする。
なんだったんだろう…
忘れちゃった…
土方は私がうなされてるから起こしてくれたのかな?
時計はまだ朝の5時前で、私はそんな寝てなかった。
いつもそう。
いつもあいつのせいで目が覚める。
悪夢だ。
土「…どーすんだ」
『…何が』
土方が私の横に腰掛けてタバコを取り出しながら聞く。
土「…帰る場所ねぇだろ」
『メディアとかマスコミいるしね』
土「……」
『そこらへんに泊まるしかないかな』
土「そこらへん?」
『……公園…とか?』
土「あほか‼︎」
土方は瞳孔開いたままの瞳を私に向けた。
ほんと、この人警察に見えないよ。
ヤンキーだよ。不良だよ。
瞳孔開いてて怖いっつーの。
『…だって居場所ないから』
土「……」
それ以上私たちは何も話さなかった。
6時ぐらいになると近藤さんのとこ行くぞ。って連れてかれた。