第2章 大丈夫って言ってるやつが一番大丈夫じゃない
近「…で、単刀直入に言うけど、
どうして消息を絶ったりしたんだい?」
『……』
近藤さんは優しく問いかけるように私に言った。
でも、どうしてって言われても、
なんて言えばいいの?
犯されてた?
ムービー撮られそうだった?
レイプされてたから?
どれを言っても凄く恥ずかしい。
こんなこと恥ずかしくて自分の口じゃ言えない。
土「おいだんまりかよ」
後ろから低い声が聞こえた。
何言われても話さないからね。
私はだんまりするからね。
近「僕たちはどうしてあの坂本グループがこんなに必死になって君を探しているのかが不思議なんだ」
『……』
近「別に君を責めてるわけでもないよ」
『……』
土「それに坂本グループと言えば悪い噂が絶えねーしな。 てめー何か知ってんのか」
確かに坂本グループは悪い噂が絶えない。
薬物売買の噂もあったっけ?
でもあまりにも幅を利かせすぎて
真選組でもどうにもできないんだろう。