第2章 大丈夫って言ってるやつが一番大丈夫じゃない
「む、無視ぃ⁉︎」
「まあまあ。 今山崎のパトカーが来るんでそれで屯所向かいやしょうぜ」
そのあとすぐにパトカーがきて
私は黒髪の男に無理矢理パトカーに乗せられた。
「これがあの人気アイドルの。可愛い‼︎」
パトカーに乗ってた山崎?とか言う人も私を見てそう言ったけど、睨みつけてやった。
こいつらは全員敵なんだ。
隙あらば逃げてやる。
でもこの黒髪の男がずっと私の腕掴んでるし離そうにも離してくれない。
「おい、ついたぞ」
黒髪の男が私の腕を引っ張りパトカーから出した。
降りると、そこには屯所があった。
なんか私、捕まった人みたいじゃんか。
いや、捕まったんだけども。
犯罪者の気分。
「おい‼︎ あれがアイドルの…」
「嘘だろ⁉︎ なんで屯所なんかに…」
「かわええー‼︎」
中に入ると黒服の隊士たちが物珍しそうに私を見てくる。