• テキストサイズ

Wonderland

第2章 大丈夫って言ってるやつが一番大丈夫じゃない






口の中に鉄の味が広がって
舌がじんじんと痛む。



「いて‼︎」



その男の指も強く噛むと、
男は手を引っ込めた。



『邪魔しないで‼︎』

「こ、この女ぁ〜」

「待てトシ。 何か裏があるとは思わんか?」

「いきなり何を言い出すんだ近藤さん」

「あの大手企業の坂本グループがこんなに大金出して俺たちを雇ったんだぞ? 何かあると思わんか?」

「俺もずっと考えてやした。 この女の捕獲には何か裏があるはずでさァ」




三人がどんどん話を進めていく。


大金を出して真選組を雇った?


あいつどんだけ私を手に入れたいのよ。




「とりあえず屯所に言って話聞かせてもらえるかい?」




ゴリラみたいな男が私に笑いかける。



でも私はそっぽを向いた。


話すことなんてなにもないし、
こいつらは私を捕まる敵だ。


/ 83ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp