第2章 大丈夫って言ってるやつが一番大丈夫じゃない
「土方さ〜ん。押し入れなんかに入ってやせんかね」
『「「「‼︎‼︎」」」』
茶髪の男がこっちに近づいてきた。
やばいよ、これまじやばいって‼︎
銀「ちょーーーおっ‼︎ ここには俺の大切にしてるエロ本がたーくさんあるんだよ‼︎」
銀さんが押し入れの前で両手を広げてるのがわかった。
でも、そんなの通用するわけもなく…
「へいへい、じゃあそのエロ本とやらを見せてもらいやしょうかね旦那」
銀「ち、ちょっと待ってよ総一郎くん」
「総悟です」
総一郎くん…じゃなくて総悟の手が
押し入れに近づいてきて…
あぁー!
もうしょーがない!
バアアアアアアン
「「‼︎‼︎」」
私は押し入れのドアを蹴り飛ばして
部屋に飛び出た。
そして、そのまま玄関に向かって全力ダッシュ‼︎
「やっぱいんじゃねぇか‼︎ 待て‼︎‼︎」
黒髪の男が私を追いかけてくるのがわかった。
待てって言われて待つ人なんかいないって‼︎
「トシ‼︎ 総悟‼︎ なんとしてでも捕まえるぞ‼︎」
今まで黙ってたガタイの良い人まで走ってきた。