第16章 たったひとつの (五条悟)
side 五条
白い脚を肩にかけてを見下ろす。どこもかしこも僕の跡だらけでほんといい眺め。
恵の跡べったりつけて帰ってくるんだもん。
ほんといい度胸してるよね。
「ねえ」
『な、に…っ?』
「僕とえっちするの好き?1番気持ちい?」
恵がいいなんて言わないで。
悠仁がいいなんて言わないで。
僕を好きって言って。僕を選んで。
『…っ言わない、』
「言ってくんなきゃ…意地悪しちゃうかも」
『言ったってするくせに…っん、ぁあッ』
「ほんとここ弱いよねぇ♡気持ちいね?早く僕とするの好きって言わないと〜」
敏感な蕾を反り返った欲で何度も擦りあげる。お互いの愛液で濡れまくってんのがえっろいのなんの。
意地でも好きだと言わないが歯がゆくて愛おしい。
僕のものなのに。
僕だけを見てればいいのに。
恵に、悠仁に…身体を許したが
憎いくらい愛しい。
僕は、彼女を縛ってるのか。
それとも、彼女に縛られてるのか。
もうわからない――
けど、一つだけ確かなことがある。
誰にも渡すつもりはない。
一気に腰を押し進めて小さく囁いた。
「お前の全部、僕が一番知ってる。誰よりも早く、誰よりも深く、ずっとずっと前から」
『さと、る…っ待って…激し、いっ』
「…待てないよ。が他の男に触れられてきたなんて…考えたくもない。考えられないくらい抱かせて…お願い」
『…っあ、んはぁ…ッさとる…ッ』
小さな身体が一生懸命に僕を受け入れてくれてる。それだけで満たされていたこともあったっけ。でも今はもうそれだけじゃ足りない。僕の身体も心も全部あげるから、の心も身体も…未来も全部…僕のものじゃなきゃ嫌だ。