第16章 たったひとつの (五条悟)
side you
悟の大きな手が私の腰を掴んで後ろから責め立てるように、でも優しく私を抱く。
「…っは、ほんとに悠仁のココにいれた?分かんないくらいピッタリ僕のカタチのままなんだけど♡」
昨夜悠仁くんに身体を許してしまったのがまずかったらしい。悟とは数え切れないほど身体を重ねた。でも前戯もなしに始まる行為は本当に数える程度しかない。そういう時は決まって悟に余裕がないとき。
「悠仁と僕のどっちがいい?」
『そんなの…っわかんな、い…ッ』
「だめだめちゃんと答えて?ほら、今が締め付けてるのは誰の?僕の方が好きでしょ?」
弱いところを何度も執拗に擦られてつま先から痺れていくような感覚になる。経験の少ない私でも規格外の大きさだってことにはなんとなく気づいてた。
「あ、また締まった♡ココ擦られるのほーんと弱いよねぇ、悠仁は知ってるのかな?」
早く答えて、と腰を打ち付けるスピードが上がる。ただでさえイイところを擦られて限界なのに…。
『…っん、はあ…ッさとる、さとるのが…っ気持ちぃ…ッ!』
「ん、もっかい♡」
『さと、る…っとのほうが…きもち、ぃ…ッ』
「じゃあもう僕以外いらないよね?」
『…っえ?』
「僕がいればの全部満たしてあげられる。僕もがいれば僕の全部が満たされる。もう悠仁と浮気えっちしちゃだめだよ。」
『んぁ…あっ、わた…しさとるの彼女じゃな、い…ッ』
「そうだね、彼女なんて薄っぺらな存在じゃないよ。は僕の全てだからね。早く僕に堕ちておいで…」
優しく執拗く抱かれて快楽に身体が支配されていく。悟のこと以外考えられなくなる。半分飛んだ意識の中、悟がなんて言っていたのかはほとんど聞こえなかった。最奥をトン、と突かれたとき私は意識を手放した。