第16章 たったひとつの (五条悟)
ベッドに潜って壁の方を向いて寝転がるを後ろから抱きしめても反応がない。
「?僕が来たよ?」
『んー、おやすみー』
「ねえ、違うそうじゃない。こっちむいて?」
『やだよ私もう寝るの』
寝るっていいながらうっすらと光るスマホの画面がの顔を照らしてる。
「携帯かまってるじゃん。誰と連絡とってんの?」
『誰でもいいでしょ〜』
「良くない誰?僕に言えない人?」
『悠仁くんに謝罪のメールです。誰のせいだと』
「僕って言いたい?」
『そうですねぇ。急に入ってきて私を攫って行って悠仁くんビックリしてたよ。』
「そう?悠仁の顔なんて見てないから分からないや。でもこんな薄着で一緒にいたのは面白くないな。」
キャミソールに短いモコモコのパンツ。なにこれ。誘ってるのと一緒じゃない?
『悠仁くんが来たのも突然だったから。来るの知ってたらもっとちゃんとしたの着てたよ。』
「手まで握られちゃってさ、何してたの?」
『それは勘違いしてるよ。先に手を握ったのは私。お菓子に伸ばした手が当たっちゃってすごい速度で引っ込められたから私が意地悪したの。』
「なにそれ…じゃあ僕の手も握ってよ」
『じゃあって何よ。…よし、もうメール送ったから寝るね。悟も寝よ?』
一向に構ってくれないをぎゅうっと抱きしめて首筋に鼻を埋める。いい匂い。クラクラする。たまらないよほんと…。
『…悟。少し離れて…。』
「やだ。なんでそんな事言うの。」
『…っ当たってるから…!』
「といたら勃っちゃうんだもん仕方ないじゃん。スベスベしてて気持ちい。」
腕の中から逃れようと抵抗されるのもたまらない。逃げられるわけないのに可愛いよね。が動くたびもちもちのお尻が擦れて最高なの。