第15章 青の日々 (及川徹)
浴衣で行くか私服で行くかギリギリまで悩んで結局私服で来ちゃったけどちゃん何着て来るかな…。待ち合わせ場所に向かう道中、隣を歩く岩ちゃんも私服。
「及川〜!岩泉〜!」
「あ、まっきーたちも私服だ」
俺たちより早く到着していたまっきーとまっつんも私服だった。ちゃんも私服かな。浴衣だったらなあとか淡い期待もあったけど…!!
『ごめんお待たせ、履き慣れてなくて時間かかっちゃった…。』
はっっっ!!浴衣…!!!?
「及川はちゃんと息しろな」
ポン、とまっつんに肩を叩かれて息をしていなかったことに気づく。
「や、やばい…え。可愛すぎるよね普通に考えて。」
『浴衣なんて久しぶりすぎて不安だったんだけど…ありがと及川。』
「ねえさすがに可愛いがすぎるよ!?」
「なんで2回言った笑」
「だって見てよまっきー!いや、あんま見ないで欲しいけど!可愛すぎて俺泡吹きそう…。」
「どっちだよ!笑」
好きな子の浴衣姿ってこんっっなに破壊力あるもんなの!?可愛すぎて意味わからないんだけど!?
髪型もおろしてるか合宿中はポニーテールとかだったけど今日はお団子だ!!うなじ見えてる首白い綺麗もうだめ…。
『及川』
「はいっ」
『見すぎ。』
「え、こんなの見るなって方が無理じゃない!?」
『そんなに見られると恥ずかしい』
そう言って目をそらしたちゃんの耳がうっすら紅く染まっている。
「なにそれ可愛い!!!」
「うるっせぇぞ及川ァ!」
「ったぁ!なんで蹴るの!?」
「騒がしいからだボケ!」
蹴られたお尻をさすって、前を歩くまっきーとまっつんの後ろを俺たちは3人並んで歩く。
「はぁ〜可愛い。可愛いすぎるよちゃん。」
「ニヤニヤしてねぇでさっさと歩けやクソ川!」
「いっったいってば!お尻われちゃう!!」
「とっくに割れとるわボケが!!」
ちゃん笑ってるしもういいや…岩ちゃんからの蹴りは今までで何発くらったか分からないし…。何度くらってもお尻はヒリヒリするけどね!?