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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第15章 青の日々 (及川徹)



合宿が終わってもほぼ毎日朝から部活の毎日。それはいい。でもちゃんに会えない。

これが一番辛い。

メールのやり取りはしてる。
たまーに返してくれるくらい。
それでも舞い上がるくらい嬉しい。

「なあ及川さ、あれちゃんと行くの」

「あれって何よ」

「あれだよ、花火大会」

「いや、特に予定はないけど…」

「ふーん、松川ぁ!及川ちゃん誘ってねーってさ!さっきのメール返信きた??」

話が全然見えないんだけど???
さっきのメール?

この2人ってめちゃくちゃちゃんと連絡とってんだけど俺の想い人ってこと知ってるよね?え?ひどくない??

「んー?返ってきてるよ〜」

「なんて来た?」

「行こうかなーだってさ」

「お!やりー!」

「なに、なになに全然分かんないんだけど!?」

近づいてきたまっつんがスっと俺の目の前に自分の携帯画面を差し出す。

「なにこれメール?」

「そー、ちゃんからのね」

《お誘いありがとう松川くん。
去年は受験勉強で行けなかったし、
せっかくだから今年は行こうかな。》

「え…まっつんちゃんと花火行くの。俺の好きな人だって知ってるよね…え?悪魔?」

「ちょーっとひどいんですけどぉ。俺が送ったメールも読んでよね〜。ちゃんと皆でって言いましたからぁ。及川も入ってるんですけど悪魔???」

まっつんの送ったメールを読むとしっかり俺の名前があった。岩ちゃんとまっきーも。

「ほんとだ…ごめんなさい神様です」

「2人になりたいなら協力してあげようかなー?とか?」

「お願いします。最初から2人だと断られかねないので助かります。」

「分かればよろしい」

「ははあ!!」

ちゃんに会える予定ゲーット!!これで何もかも頑張れちゃうもんね〜!一緒に行きたいと思ってたけど2人で花火とかちょーっと断られそうだなあとか自信無かったから嬉しすぎるよまっつん様々〜!!でも俺よりメール返ってきてる頻度高いの若干傷ついてマース!!

「おい松川ァ!及川がテンション上がってうぜえ!!」

「え、俺のせい?」

「お前しかいねぇだろ!」

岩ちゃんの罵倒もなんのその!!
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