第14章 初恋の君と (角名倫太郎)
涙が止まらなかった。
怖くて悔しくて苦しくて。
『ごめ…っごめんね…っ』
「なんでが謝るんだよ。なんも悪くねえじゃん。」
『こんな泣いたりして…っ迷惑かけてる』
「迷惑なんかじゃねえし。俺たちの大事なマネージャー泣かされて許せないくらいなんだけど。なあ、俺から言ったらダメ?」
『だ、だめ…っ!何されるか分からないの…聞いてくれるだけで救われてるから。だから…いいの、ありがとう…。』
本当は助けて欲しかった。でも動画が先輩の手にある以上刺激してばら撒かれるのも怖いから。話を聞いてくれるだけで、泣いてもいいと居場所をくれるだけで救われた。
「分かった。がそう言うなら余計なことはしないよ。でも忘れんな。俺はお前の味方だから。」
『ありがとう…ほんとに。』
「ほら、泣き止んだんならうちのお好み焼きでも食いに行こうぜ!」
『ふふ、うん行く!』
私を元気づけるためにいつもお好み焼きをふるまってくれた。たまに中学時代のチームメイトを何人か集めてくれたりもした。その時間がすごく楽しくて、皆といる時だけはあの悪夢のような時間を忘れられた。
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「、昨日どこいたの?」
『昨日…は、中学の時のチームメイトとご飯を食べに行ってました。』
「ふうん、チームメイトって男バレでしょ?そんな男だらけのところに一人でいてさぁ、浮気?」
『え、そんなつもりじゃ…っ』
私の服に手をかけながら冷たく見下ろす彼に指先が震える。
「そんなに震えて…俺が怖い?俺の彼氏なんだけど。他の男に笑顔振りまかれたら嫉妬くらいするだろ?」
『ごめ…なさいっ』
「じゃあ自分で脚開いてて」
『え…そんなの…っ』
「できないなら… 『で、できるから…っ』
「いい子いい子。は素直で可愛いなぁ。」
反り返った彼のモノがあてがわれて前戯もなしに押し込まれる。スマホを片手に結合部に近づけて動画を回す彼はカメラを隠す気がなくなって至近距離で撮るようになった。
「あー…きっつ、はは…っ気持ちいな?自分で脚開いちゃってえっちだなぁ♡」
『…っ、は、あ…ッ』
何もできない自分が情けなくて涙も出ない。
早く…終わって。