第13章 お気に入り(松野千冬)
白い肌に吐き出された白濁液が俺たちの行為を物語っている。本当にさんとシたんだ…幸せでどうにかなりそう。
「あ…っすぐ拭きますね」
『ん、ありがとぉ』
「身体辛くないすか?」
『へーき。千冬くんは?』
「俺はなんていうか…幸せ、すぎて…。」
幸せすぎてよく分かんない。今だって心も身体もふわふわしてる。
『じゃあ、一緒に風呂はいって一緒に寝る?』
「え、それって泊まり…すか」
『千冬くんが良ければ』
だって、だって…今までは1人で風呂入ったあとすぐ家に帰ってたのに。
『一緒にいようよ』
「はいっ」
『ふふ、そんなに嬉しい?』
「そりゃ嬉しいっすよ。」
『じゃあお風呂いこっか』
起き上がった彼女に手を引かれて2人でバスルームに入る。お互いの身体を洗いあって湯船に浸かる頃には俺のモノがすっかり元気を取り戻していた。
『千冬くん』
「…はい」
『背中に当たってるのってさ』
「はい。」
『さっきのじゃ足りなかった?』
「…っすみません…」
『シたい?』
「え、いんすか」
グッと質量が増すのを自分でも感じるほどに反応する身体。水の中なのに先から溢れる感覚が止まらない。
『千冬くんに触って欲しいな?』
「そんな煽って…後悔しても知らないっすからね。」
肩から首筋を通って耳に舌を添わせるとすぐに甘い声が聞こえてくる。俺しか知らない声。表情。全部が俺の理性を壊して彼女のことしか考えられなくなっていく。