第11章 狂おしいほど愛してる (番外)
「ちゃん久々デートしない?」
『デート?あ、でも…』
子供が生まれてから数年。2人きりで出かけるなんて数えられるくらいしかしていない。
「いいよ行ってきなよ。ガキは俺が見ててやっから」
「らんといっしょいるーっ」
「だってさ。行ってきな」
『ごめん蘭くんありがと。』
「パパはママとラブラブしてくっから兄貴の言うことちゃんと聞いていい子で待っててな。そしたらお土産買ってきてやっから。」
「もみあげっ」
「お土産な」
すっかりパパになった竜胆くん。子供は元気に育っているし、皆にもよく懐いている。その中でもやっぱり蘭くんは竜胆くんのお兄ちゃんだからか落ち着くらしく1番懐いているように見える。
「じゃあ行ってくるね。兄貴よろしく」
「ん、楽しんでな」
『ありがとう蘭くん』
「ばいばーいっ!」
『うん、行ってきます』
竜胆くんは今日デートに行くことを決めていたらしく、お店を予約してくれていた。
「その服可愛いね、新しいやつ?」
『うん、似合ってるかな』
「似合ってる。世界一可愛い」
『ふふ、おおげさだよ』
「そんな事ない。ほんと世界で1番可愛いよ。ちゃんが俺の奥さんだなんていまだに夢みたい…愛してるよ。」
結婚して、子供が産まれても変わらず愛を伝えてくれる竜胆くん。最近は2人目が欲しいと言ってる。そんな彼と結婚をして、私はすごく幸せだと思う。