第11章 狂おしいほど愛してる (番外)
ちゃんが旅行に行くと知って、俺は長年の計画をついに実行しようと決めた。
彼女の乱れる姿を、熱を含んだ声で俺の名前を呼ぶ姿を、何度も見返せるよう映像に収めたかった。
彼女が旅行に経つ前夜。ちゃんがいつ来てもいいように整理された部屋。カメラを設置するために部屋を片付けると偽って時間をもらった。
彼女が旅行に行ってから何度も映像を見た。ムラムラしない訳がなくて、勃ち上がったソコを彼女の下着で包んで1人慰めた。あの日盗んだ彼女の下着は少しでも彼女を感じたいから。
今日はちゃんが帰ってくる日。でも到着は深夜だって言ってた。必ず俺の部屋に行くから眠たかったら寝ててねと。
1週間ぶりに会える…けど、会ったらすぐにでも襲ってしまいそうで会う前に1発抜くことにした。もちろんあの日の彼女との行為を見ながら。
暗い部屋でパソコンを立ち上げて映像を再生する。
――
『んん…りんどぉくん…ッ』
「なーに?またイきそ?」
『へ、ん…になっちゃ、う…ッ!りんどうくんの気持ち、よくて…っイっちゃ、うから止めて…っ』
「止めるわけねえじゃん。俺のでしかイけなくなればいいよ。俺だけ見て…?」
『イ…っちゃ、イッ…りんどぉく、ん…っ!』
「ん、俺の名前呼んで」
『りん…ッりんどぉく、ん気持ちぃ…っ』
「俺も気持ちーよ…ッ」
――
あぁ可愛い…えろい…好き。好き…。音量を上げると耳元で彼女の嬌声が響いて下半身が硬さを増す。
画面の中の彼女に夢中で部屋に入ってくる足音に気が付かなかった。
ガタン、と真後ろで何かが倒れたのか床を伝って足先振動がくる。振り返ると顔を真っ赤に染めた彼女が立っていた。
え…あれ…?
『あ……っ』
「え、ちゃんなんで…え。深夜着の便じゃなかったの…?」
聞いてた話と違う…嘘でしょ。見られた。
『あの…わ、たし…ごめんっ』
「え…ま、待ってちゃん!」
部屋を立ち去ろうと背を向けた彼女の腕を咄嗟に捕まえて言い訳を考える。もはや弁解の余地はなさそうだけど。
『…っなに、してたの…?』
目を合わせず俯いた彼女が震える声で聞く。
「あ…いや…おな、にーしてました…」
だってまじで弁解の余地ねえから正直に、な。