第11章 狂おしいほど愛してる (番外)
自室のシャワーを浴びて約束通り竜胆くんのお部屋に行く。ノックをしても返事がない。カチャりと扉を開くと薄暗い寝室から明かりが漏れている。
覗いてみると奥のスペースで珍しくパソコンと向き合っている竜胆くん。お風呂上がりのまだ濡れた髪にガウンを羽織っている。
普段使わないのに3画面もある立派なパソコン。漏れていたのは部屋の明かりではなくてパソコンの明かりだったみたい。ヘッドフォンまではめて…私に気づく様子もないしすごく集中してるみたい。
驚かせようとゆっくり彼の背後にまわると見えるパソコンの画面。
『…え、?』
「…っちゃん…すき…っ」
何度も私の名前を呼ぶ竜胆くん。ヘッドフォンからはほんの少し音が漏れていて、背後に立つ私には全く気が付かない。
「ちゃん、はあ…は、あ」
パソコンの画面には旅行に経つ前に竜胆くんとシた行為が映し出されていた。3方向から撮られていたらしいソレは3画面それぞれに映っていて、それが自分だと理解するのに少し時間がかかった。
「ぁあ…ッちゃんちゃんっ」
くちゅくちゅと小さく響く水音に視線を下げると彼の勃ち上がったソコにはあの日無くしたレースの下着が。
『え……私の…?無くなったやつ…だ。』
竜胆くんのお部屋でお風呂を借りた時に消えた下着が今ここにある。見てはいけないものを見てしまったようで逃げるように後ずさると床に置いてあったゴミ箱が音を立てて倒れた。
『あ……っ』
「え、ちゃんなんで…え。深夜着の便じゃなかったの…?」
彼が驚いて立ち上がった拍子にヘッドフォンとパソコンを繋ぐ有線が抜けて薄暗い部屋中に音声が響く。
――
『り、んどぉくんの…ぁあッ、ん、せ…ぇし奥にくらさい…ッ』
「うん、もう1回♡」
『りんどうくんのせぇし私の奥にくださ、い…っ』
「あげるよ。全部あげる。ちゃんになら俺の全部あげるからね。だから早く俺との赤ちゃん孕んで…?」
『ァあっ、そこやだ…っそこ…イ、ちゃ…うっ』
「ちゃんここ弱いよね。ちゃんの気持ちいトコロ俺たくさん知ってるから…俺でしか満足できないようになればいいよ。」
『んんっん、イ…っちゃうぅ』
――
恥ずかしくて消えてしまいたくなるほどの喘声