第11章 狂おしいほど愛してる (番外)
俺の下で啼く華奢な身体にはいくつもの小さな紅い跡が散らばっている。竜胆たちのつけた跡がだんだんと薄まって…それを隠すように俺が塗り替えた。痛々しい噛み跡もすっかり消えての身体は俺を刻んでいる。
「お前の中あつい…ッ」
『まんじろ…うもアツい…よ?』
膜をつける時間さえ惜しくてそのまま彼女の中に押し進めた。竜胆とのことがあるから不安だろうにそれでも俺を受け入れてくれた。
の腹にガキ…。
別に問題ない。ならいい母親になるに決まってる。竜胆だってガキに好かれやすいし何も問題は無い。それに俺はコイツさえ離れていかなければ生きていける。
「…」
『な、に…?』
「ガキができても俺のこと構えよ?」
『え?』
「俺を1人にしないで…くれ。」
『ずっとそばにいるって約束した。万次郎のそばにいるよ。』
「うん…うんそばにいて。お前がいれば俺は…それでいいから。なんならいっそ俺との子供作る?」
『ば、ばか…っ』
「うそ。ガキばっか構って俺放置されたらたまったもんじゃねえから中には出さねー。それに俺は父親とか向いてねーだろうし。」
話しながらもゆるゆると腰を打ちつければ乱れた呼吸が聴覚を刺激する。好きとか愛してるとかそんなもんじゃない。ただ愛してる以上の言葉を俺は知らないから…愛してると伝える。
『んっぁあ…そこだめ…ッ』
「俺も…ヤバい、」
『や…っそと、出して…っ』
「わかってる、ぁあ…ィくっ」
『ィ…っちゃ、う!』
「…っく、」
『ぁあっ、ん!』
すんでのところで引き抜いて真っ白な腹に欲を吐き出す。我慢してたせいでいつもよりだいぶ量が多い。
『すご…たくさん出たね』
「我慢してたから仕方ねえだろ」
『万次郎も我慢とかできるようになったんだ』
「はあ?俺のことなんだと思ってんの!」
『天上天下唯我独尊男。』
「それ言われちゃ何も言えない」
『あははっ』
白濁液を優しく拭き取り並んで横になる。こんなに愛おしい時間は無い。が隣にいるという安心感を行為で埋めてる。恋とか愛とかじゃない…ただ俺はがいなきゃ生きていけない。