第11章 狂おしいほど愛してる (番外)
5日目の夜、さすがに我慢の限界だったのか今私はベッドの上で組み敷かれている。
『万次郎?』
「ごめんまじで我慢の限界」
『いいよ、きて…?』
その言葉を聞き終わるよりも先に彼の手がガウンの紐を解いた。何も纏わない素肌にキスが落とされる。
「跡だいぶ薄くなったな。」
『もう1週間くらい経つしね。跡ついてるの嫌だった?』
蘭くんと竜胆くんが付けた跡をなぞるように触れて何度もキスを落とす。
「別に嫌じゃねえけど俺も付けたくなる。
いい?」
『ダメって言ったらやめてくれるの?』
「やめねえけど」
『万次郎の好きにしていいよ』
「さすが」
ぢゅっ、と吸い上げられてチクリと小さな痛みが走る。いくつも跡を付けてから満足気に微笑んで再び跡に触れる。
『ねえつけすぎじゃない?』
「んーん、お前を想う分だから少ねえくらい」
『もう何言って…っん、ぁんッ』
いきなり膨らみの飾りを熱い口内に含まれて快楽が身体を支配していく。
「相変わらず肌白いよな。俺も人の事言えねえけど。」
『ん、ん…んぁあ…っ』
「気持ちい?腰動いてるよ」
『気持ち、い…ッ』
「も5日間我慢して限界だろ?」
たしかに5日も触れられてない身体はあっという間に熱を帯びていく。獲物を捉えたような万次郎からは逃げられない。下半身がきゅんと疼くのを感じる。
『も…焦らさないで…?』
「俺も限界だから…早く繋がりてえ」
『はや、く…っ』
はだけたガウンから覗く細い身体。この身体のどこに底知れぬ体力と強さが隠されているのだろうといつも不思議に思う。
「優しくできねえかも」
『万次郎にならいーよ』
そんなこと言っていつも壊れ物を扱うように大切に抱いてくれる。少し乱暴に抱かれたくらいで壊れる関係性じゃないし、たまには思うがまま欲のままに抱いてくれたって構わないのに、私の存在を確かめるように繋ぎ止めるように抱く。