第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)
今夜はが来るから仕事を早く終わらせて、あいつの好きなバスソルトを買ってから帰ってきた。こんなこと…らしくねえって分かってるけど昔からアイツの事になると俺はいつもらしくない。今更考えたってしょうがない。
出かけてるとはいえ…遅すぎるよな。
もう帰ってきていてもおかしくないはず。
っはー。見に行くか…。
コンコン
…
寝てんのか?
「おい、開けんぞ」
ガチャ
の部屋のドアをあけると中にはブランドのショッパーがいくつも置いてあるだけで本人は居なかった。だけど帰ってきていることは確かだ。そういえば今日は竜胆と一緒だったはず。あいつに聞きに行くか…。
竜胆の部屋の前まで来てノックもせずにドアを開ければ、衣服が乱れ両手首をベッドに縛られているとその上に覆い被さって狂ったようにの全身にキスをおとす竜胆がいた。
「は?」
がどこにいるか聞きに来たのになんでここにいんだよ。今日は俺んとこくるって約束だったろうが。今まで感じたことの無いような感情が心にモヤをかけていく感覚がした。
『は…はるくん…っ?』
「俺んとこ来るっつってたよな?」
「おい三途。見てわかんねえの?
俺とちゃん今いいとこなんだけど」
『ま…まって竜くん…っ
今日は春くんと約束してた…から…っ!』
そうだ。お前は今日俺と約束してたんだよ。
なのに竜胆の愛撫に善がってなにしてんだ?
「ちゃん…ここ好き?
ねえ腰がピクンってなったよ可愛い。」
『んん…はあっも…やだあっ
はるく…んのとこ行く…のっ』
「三途じゃなくて俺とイイことしようね」
…こいつ酔ってんのか?
いつもの竜胆なら俺の目の前でこんなことしたりしない…はず。手を繋いだり抱きしめたり頬にキスをしたり…そんなのは何回も見てきた。だけど理性を失ったようにを求める姿は初めて見た。
竜胆に弄られて善がるをみて面白くないはずなのに熱を持ち始めた自分の正直すぎる下半身が憎い。
「…俺のことも構えよ?
俺のじゃない跡つけてるお前も愛してやるから」
気がついた時には俺もベッドの上にいて竜胆から奪うようにに唇を重ねていた。何度も何度も食べるみたいにキスをした。