第11章 狂おしいほど愛してる (番外)
「りーんどー朝ですよー」
の部屋で気持ちよさそうに眠る竜胆。この部屋はの匂いで溢れてる。それにアイツのベッドで寝てるなんて…いいご身分だな竜胆くん。
「竜胆起きろって。夕飯お前のリクエストだろ」
「んん…ちゃん…」
「は飯作ってっからいねえよ。」
「ん…兄ちゃん?」
「愛しの兄ちゃんが起こしに来てやったんだから早く起きろって。」
「うん…ん、起きる。」
「俺戻ってるから早く来いよ〜」
「ん、ありがと。」
俺を視界に映した時の若干残念そうな表情、あれ失礼じゃね?そりゃまあの部屋で寝てるからが起こしに来ると思うわけで、兄貴が来たらガッカリするんだろうけどよ。
そーいや三途生きてっかな。覗いてくか。
「三途〜?」
「……」
シャワーの音で俺の声聞こえてねえのかな。
「はるちよくーん、生きてる?」
バルズームにはさっきまで着ていた服が洗濯カゴに放られていて、これから着るであろう部屋着は丁寧に畳まれて置いてある。いつ来てもクソ綺麗な部屋。ド潔癖男はキマっててもちゃんとしてんだな。
「三途ー?あけるよ?」
シャワーを出しっぱにしながら湯船に浸かって放心状態の三途。死んでねえなら返事しろよ。
「…あ?」
「死んでんのかと思った。
早く風呂上がれよが待ってる。」
「…なんか言ってたか?」
「とくになんも言ってねえけど」
「…キメてるとこ…見られた。」
「あぁ、の前ではキメねえようにしてんだっけ?別に今更なんとも思わねえだろ。」
それでこんな放心状態になってんのかよ。
どうりでシラフ戻んの早ぇと思ったんだよな。
「俺が嫌なんだよ…。」
「なら薬やめろよ。」
「そー…だな。」
えーまじ?俺の言うこと素直に聞くとかコイツまじで三途?の影響力すごすぎかよ。
「じゃあ俺いくから早く出てこいよな」
「ん。」
どいつもこいつもばっかだな。