第11章 狂おしいほど愛してる (番外)
「〜♡」
『どうしたの蘭くん』
買ってきたものを冷蔵庫に仕分けているに背後から近づいて抱きつくと、手を止めて視界に俺を捉える。
「買い出しにしちゃあ時間かかり過ぎじゃねー?」
『か、買うものいっぱいあったから…っ』
「ふーーん?」
嘘なんてついちゃって可愛いやつ。竜胆に食われたか?2徹して運転してセックスなんて体力あんなアイツ。
『な、なに…っ?』
「蘭ちゃん今週1回も抜いてないんだよねえ」
『し、しないよ!』
「えーシてくんねえの?竜胆とシたから今日は気分ノらない?」
『…っ竜胆くんとしてないもん!』
「じゃあ尚更じゃね?あ、俺の部屋にが好きって言ってたゼリーあるぜ、食う?」
『えっうそ!食べたい!』
「じゃ俺の部屋おいで」
『うんっ!これ片したらいくね!』
さっきまでの警戒心はどこへやら。コロコロ変わる表情が可愛くてついついからかいたくなる。ちなみにゼリーがあんのは本当。
ベッドに寝転がって待っていると暫くしてドアがノックされた。
「勝手に入ってー」
『おっじゃましまーす』
「ん、ゼリーどれにする」
『え、何個もあるの!?』
「おーあるある。5種類くらいあった気がする。」
冷蔵庫をあけてテーブルに並べると目をキラキラとさせている。こういうとこが子供みたいで可愛らしい。
『んんーっ』
「そんな悩むか?」
『ももにするか…マスカットにするか…』
「どっちも食えばいいじゃん」
『いいの?』
「別に全部食ってもいいけど。
お前のために用意したもんだし。」
『え、そうなの…?』
言わなくていいこと言っちまった。俺が誰かのために何かを用意するとかないだろ…。
「あー…まあ。だから気にしないで食いなよ。」
『蘭くんありがとう!』
まぁ、この笑顔が見れたんならいいか。
竜胆のこといじってっけど俺も大概このお姫様には甘々だな。手に入らないと分かるからこそ追いかけたくなるのが男の悲しい性。