第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)
無事にプレゼントを渡せて緊張が解けたことと、立ち上がったことで一気に酔いが回った。隣を見ればちゃんもフラフラとしている。
部下に迎えを頼んでいてよかった。
店を出ると前の道路に真っ黒な高級車が止まっていた。車の外にスーツを着た部下が立っていて俺たちを見つけると深く頭を下げた。
「お疲れ様です。
お迎えに上がりました。」
『あっれえー?
この前さあ〜私がタケちゃんと〜お
任務の時に運転してた子ぉー?』
「あ、はい!
先日はありがとうございました!」
『んーんー!いんだよーうっ
今日はお迎え来てくれたんだあー?
ありがとーねえ〜!』
ちゃんすげえ酔ってる…。
「ちゃん…フラフラしてないで…っ
ほら車乗って…ね」
ダメだ俺もフラフラする…
部下に支えられながら車に乗り込んだ。
フニャフニャと笑っていたちゃんが俺の手を自分の頬にスリスリと擦り寄せて甘えてくる。可愛くて理性が飛びそうになる。シラフでもキツイのに今の俺は酔ってるせいで頭が上手く回らない。擦り寄せている頬をそのまま片手で包み吸い込まれるようにキスをした。
『ん…っり…んくん?』
「可愛すぎ…理性とびそう。」
『えへへ〜私かわいーい?』
「うん可愛い。ちょー好き。」
酒のせいで思ってることがスラスラと口から出て止まらない。
『んふふ、私も竜くん好きぃ』
ミラー越しに部下と目が合って気まずそうに視線を戻していたけどそんなん気にならないくらい今はちゃんのことしか考えられないし考えたくない。
「好き?俺のこと好き?」
ちゃんが足を組むように俺の太ももに自身の脚を絡ませるから俺はその綺麗な脚に手を置いた。際どいところまであがったマーメイド型のスカートから覗く太ももがたまらなくそそる。
『んー、だあいすきぃ
ちゅーして竜くーんっ』
「言われなくてもするよ」
チュ…チュッ…クチュ…ッ
だんだん深くなるキスに自身の中心が熱をもち始めていた。ちゃんの脚を撫で回しながらシートに押し倒せばもう止まれるはずもなかった。
『あ…っり…んくんっハアッ///』
「ちゃん…ちゃんっ」
キスだけでイきそうになるくらい体が熱い。