第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)
「…お前今日竜胆につけ」
『うん、わかった』
「…首領っ」
「今日1日のこと頼んだぞ」
「あ…はい。」
隣でモグモグと朝食をとっているに今日は竜胆と任務へ迎えと指示を出した。それに驚く竜胆…それもそのはず。今日竜胆は任務がないからだ。たまには好きな女…とゆっくり過ごせばいいと思ったんだ。と竜胆以外は全員任務で出ちまう。まあ九井は残るがアイツは事務に追われて部屋から出てこないだろう。
『ん、食べ終わった!
ご馳走様でしたーっ』
「ご馳走様でした。」
『マイキー、私片付けるから置いといて!』
「いやいいよ、お前座っとけ俺がやるよ」
『いやでも…っ!』
「姫は甘やかされときゃいーんだよ
ほら、竜胆んとこいってこい」
『分かったよ。ありがとマイキー!』
タッタッタッと竜胆の部屋へ向かったの背中を見送り俺は自分との分の皿を運んで後片付けを始めた。その光景をじっと見ていた三途が口を開く。
「首領はに甘いっすね」
「ああ…アイツは俺の全てだからな…。
お前も分かってるだろ。」
「まあ…昔から見てたんで分かるっスけど」
「んなこと言ってるお前も大概甘いけどな?」
「大切な姫なんで」
「ああそうだな。
これからも姫様のこと甘やかしてやってくれ」
「任せてください」
ここに居るやつは皆を大切にしてる。が毎日笑って過ごせる居場所。アイツが笑ってるだけで幸せだと思ってくれているだけで…ただそれだけで俺は安心して生きていられる。
「なーなー三途ぅ」
「あ?」
「蘭ちゃんのことも甘やかして♡」
「黙れ気持ちわりぃな」
「ひっどー!蘭ちゃん泣いちゃうぞっ♡」
「きしょいんだよ話しかけんな!」
蘭と三途の茶番すら居心地がいい。
コイツらがバカやってるうちは平和だな。