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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第10章 約束 ( 北信介 )



お腹痛い…2日目しんどい…。

あの日感じた腹痛はやっぱり生理痛で、あれからすぐに生理がきた。今回のいつもより重いかも…なのに薬家に忘れるとかついてへん。

「、体調平気か?」

授業の合間にたびたび会いに来てくれる信介くん。

『薬…家に忘れてん…ちょっとしんどい。』

「このポーチやんな?
部屋に置きっぱやったから持ってきたで。」

『信介くんほんまに助かる…ありがとお…っ』

「良かった。また様子見に来るから薬ちゃんと飲んどき。」

『うん』

スパダリってこういう人のこと言うんやろな。
私甘やかされてばっかや。
私も信介くんになにか返したいなぁ。

「なに、調子悪いん?
てか北めっちゃ過保護ちゃう?」

『体調悪い。信介くんの悪口言うな。』

「ほんま冷たいなぁ、俺も北みたいに優しくしてやあ」

体調悪い言うてんのにいつも通り絡んでくるんなんやねん。席替えしたい。

「なー聞いとる?
北ばっかりやーん。俺とも話そうやー?」

『話さん。体調悪いから勘弁してや。』

「あ、宮くんまた来たんか!!!」

え?宮くん?

「またってなんですの!先輩に会いにきたんちゃいますし!俺はさんに会いにきたんです!」

「そんなグイグイでほんま嫌われんで
めちゃ冷たいやろ?」

「そんなことないですー!
さん俺には優しいですー!」

「ほんまなんやねんどいつもこいつも〜」

クラスメイトと宮くんの小競り合いを聞きながら薬を飲んで机に伏せる。

「あっ!さん体調どないです?
メール返ってこんかったから心配で…」

え、メールなんてきてたっけ。
そもそも昨日の夜はほんまにお腹痛くてずっと信介くんにお腹さすってもらってたから…携帯見てへんなぁ。

『昨日は携帯ほとんど見てないねん。ほんまにお腹痛くて…ごめんね。あとで見るよ。』

「あ、ちが!メール見てってことちゃうくて…見なくてええよ。体調どうですかって送っただけやから。」

『そっか。ありがと宮くん。
私だけちゃうくて女の人は月イチで皆こういう周期があんねん。薬飲んだら楽になるしそんな心配せんでも大丈夫やで。』

「でもほんまに辛かったら言うてくださいね。」

またや…心臓ざわざわする。嫌やな…この感覚。
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