第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)
『ん…っやめ…っ話すからっ!
戻る時…に、たまたま竜くんと会って…っ!そしたらお部屋にいれられて…そのまま朝まで一緒に寝て…ました…ンンッ///』
「そ…っかあ?ふーん。
まあお前俺の彼女じゃねえし…グチグチ言うつもりねえけどさ。それでも俺が誰よりと一緒にいるし…。お前を初めて抱いたのだってオレなのに!嫉妬くらいするんだよバーカ。」
な…になにもう恥ずかしい!
昔からずっと一緒だった。初めてはマイキーだった。全部合ってる。合ってるけど恥ずかしいからイチイチ言わないでよ…!
マイキーが独占欲と嫉妬心の強い男の子だってことは昔からよく知ってる。だけどこんなに素直に言われたのは初めてで何だかくすぐったい。最強なんて言われてても1人の男の子なんだなって可愛く思える。
『万次郎…』
「なに。俺今拗ねてんだけど。」
『だいすき。ずっとそばにいるよ』
「…〜っ。抱いていい?」
『ダメって言っても抱くでしょう?』
「よく分かってんじゃん。」
ふっと笑ったマイキーが竜くんの跡を上書きするみたいに噛む。この人の嫉妬も何もかも受け入れようと思った。ちょっと痛いけどマイキーの方が何万倍も痛かった。安心してくれるならいくら噛まれてもいい。
『まんじろ…たくさん噛んでるの?』
「うん。俺がつけたって…跡残したい。
噛む度にビクビク反応してっけどドMかよ?」
『ちが…んあっハアッ』
「んは、かっわいーな?」
コンコン
「首領、竜胆です。
ちゃんいますか?」
ドアの向こうから聞こえる竜くんの声。
きっともう皆リビングにいるんだ。
私が遅いから呼びに来てくれたんだね。
『あ、いるよ!んアッ
さき…先みんなで食べてて…っ//』
「…?大丈夫か…?」
『だ…じょぶっだから行ってて…ンッ』
「あー…、うん分かった。」
絶対バレた…!恥ずかしい…。
竜くんの足音が遠ざかるのを確認してから
マイキーを思いっきり睨んでみた。
「…?なんで俺睨まれてんの?
怖くないどころか可愛いけど?」
『朝ごはん!食べいくよもう!』
「んー、食べてからな」
獲物を捉えたような目をされたら抵抗なんてできない。私は悟ったように全身の力を抜いた。