第10章 約束 ( 北信介 )
『ん…っもう寝よ、うよ…ッ』
「ほんなら電気消してベッド入ろか」
パチン、と消された電気。
明かりが消える直前に見えた信介くんは、あのいたずらっ子のような表情をしているように見えた。
『信介くんあったかい』
私を包むように抱きしめる体温と鼓動が心地いい。
「もあったかいで。」
それと同時に感じる違和感。
『…し、信介くん…?』
「生理現象言うとるやろ。」
『それにしても当たりすぎや…っ』
スウェット越しに当たる硬いモノ。
この前とは違ってぐりぐりと押し付けるように私の秘部に触れる。いくら服を着ているとはいえ程度があるやろ…っ。
「ベッドの中で好きな子抱きしめて反応せん男おらんで。」
『待って信介く…あッ、ん…っ』
するりとTシャツの中に滑り込んできた手が背中を撫でる。下着のホックをプチンと外され、締め付けられていたものが開放される感覚。
『ねえ…まってなんで外したん…っ?』
「これ今いらんやろ…?」
落ちてくるキスに思考が奪われていく。背中を撫でる手も快楽へと変わっていく感じがして、こんなん初めてや。
『ん、はあ…っ信介くん』
「の全部見せてや」
『ん…っ』
あっという間に一糸まとわぬ姿へとされてしまう。恥ずかしい。でも触れて欲しい。だけどやっぱり恥ずかしい。
「めっちゃ綺麗や…やばいな。」
『そんな見んといて…っ』
「隠さんといてや見えへん。
ほらここ…気持ちよくしたるからな」
覆い被さるようにして跨っていた信介くんがゆっくりと近づいてきたかと思ったら敏感な頂をぱくりと口に含んだ。
『ふぇ…っえ、待…って信介くん…』
ぬるりと触れた信介くんの舌が追いかけるように何度も何度も触れる。初めての感覚に思考が追いつかへん。下半身がきゅんきゅんしておかしくなってまう。
「食べてほしそうにしとるんが悪いで」
『あ…っ、ぁあやだ…ッあ』
「身体ピクピク反応しとるけど気持ちええの?」
『んぅ、はあっだめぇ…っ変な感じ』
「それが気持ちええってことなんちゃうの?さっきより紅くなっとんで…めっちゃえっちやなあ」
いたずらっ子の顔や…でもなんかそんなんも考えられへんくらい気持ちええ、かも…っ。