第10章 約束 ( 北信介 )
あかんな。
やっと付き合えて舞い上がっとる。
がっつきすぎとるかもしれん。
止まらんと…
『あ…ぁ信介くん…ッ』
「…」
あー…止まれへんな。
熱っぽい声に名前を呼ばれて自身の体温が上がっていくのが分かる。今まで知らんかった、俺しか知らん幼馴染の表情や声。これからも俺にしか見せんで欲しい。
『…っねえ、私だけ脱いで恥ずかしんやけど…』
「俺も脱いだ方がええ?」
『あ…っ当たり前や!
信介くんだけずるい…やろ?』
「待ってな、すぐ脱ぐわ」
彼女の目の前で服を脱ぎ捨てると下着に手をかけた所で止められる。
「?どないした」
『ま…待って…心の準備できてへん。
下着の上からでも…十分や、もう…っ』
そう言って顔ごと視線を逸らす彼女。
確かに下着の上からでもよく分かるほどに主張したソレ。彼女には刺激がだいぶ強すぎたらしい。
「脱いで言うたんはやろ」
『そ…やけどでも…っ、私だけ脱いどるんが嫌なだけで…もうそこまで脱いどるんやったらええから』
「は全部脱いどるやん」
『脱いどるって…信介くんが脱がしたんや!』
潤んだ瞳で俺を見上げる。暗闇にだんだんと目が慣れてくる。
『な…なあ、ちょっと目ぇ慣れてきた…
見えてまう…恥ずかしいよ信介くんっ』
「可愛ええから見せてや。
ほら、ここ食べてあげような」
『ん…っんぁあ、信介くん…だめぇっ』
いつもは隠れて見えない膨らみ。紅い蕾に誘われるように舌を添わす。
『し、んすけくん…んぁッ』
「初めて聞く声や…可愛ええ」
『やぁ…っだめ、それだめぇっ』
「ここ好き?たくさんしてあげよか」
甘い声を洩らすが可愛くて、もっと聞きたくて口に含んだ蕾を飴玉のように追いかけ回す。
『も…待って信介くん…っはあ、あッ』
「待たれへん、可愛ええよ。」
『そこばっかり…いやだぁ…あっ』
「嫌ちゃうやろ?腰動いてんで。」
逃げるように動く腰が熱を持った昂りに時折当たって、俺も正直しんどくなってきた。