第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)
な…にその笑顔。
もっと意識して…?
放心状態の私を自分の上に座らせた竜くん。
上体を起こして私を抱きしめる。
「なに、そんなに見つめて。
やっと俺に惚れた?可愛いね」
『ちが…ちがうもん!』
私の体を少しだけ浮かせて昂りを沈めてくる竜くん。
『ね…ねえっ!も…したばっか…っ!』
「俺が1回で終わったことあった…?」
答えはNo。なかった。
下から突き上げられる度に声が漏れる。
首筋に舌を添わせながら熱い吐息を漏らす竜くんが色っぽくて…イったばかりの体が再び熱を持ちはじめる。
その後3回シて、やっと竜くんは満足してくれたみたい。子供みたいにスゥっと眠りにおちて私を抱きしめていた。だから私も竜くんの腕の中に大人しく抱かれて一緒に朝を迎えることにした。
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あー…朝ごはん作んなきゃ…。
8:30。やば…いつもより遅い。
けどまあ皆まだ起きてこないだろうし。
竜くんの腕をぬけて朝ごはんを作りにリビングへ。
「はよ…。」
『あれ…はじめくんもう起きてたの?』
「起きたらいねえから…寂しかった。」
そんなこと言われたら嬉しいよ。
『あ、ごめんね。
途中で目覚めてシャワー浴びるのに起こしちゃ悪いと思ってはじめくんの部屋でちゃったの。そのまま寝ちゃったみたい。』
嘘じゃないけど…あのあと竜くんにも抱かれてるなんて…はじめくんはきっと怒るだろうからなんとなく隠してしまった。
「ふーん。じゃあこの跡は…?」
料理をしている私をうしろから抱きしめてきたはじめくんに問われる。隠すことなんてない…なのになんだか言いづらいのは何で。
『え…え?』
「この跡…増えてんの何で?
俺とシたあと三途んとこいったの?」
「や…春くんじゃな…い」
なにを隠してるの…竜くんって言えばいいのに
「それ付けたの俺だよ。
おはようちゃん。
起きたらいねえんだもん寂しかった。」
起きてきた竜くんが答えた。
2人して寂しいなんて…可愛い…。
いやそんなこと考えてる場合じゃない。
はじめくん絶対機嫌悪くなる。
「あ?次はテメェかよ。
に跡つけんなっつったろ!」
「は?お前なんなのまじで」
『ちょ…っとやめてよっ』
どうしてまた喧嘩になっちゃうの…。